阪大基礎工編入体験記(3)
7月
基礎工は9日が筆記試験、10日が午前中に面接、17:00に結果発表でした。
基礎工は結果発表までの時間が短くていいですね(笑)
7月は6月の4週目と同じような感じで勉強していました。
7/8(月)(前日)
当たり前ですが、学校は休んで勉強していました。
荷物はいろいろな状況を想定して準備していました。
受験票、鉛筆、鉛筆削り、シャーペン、お守り、、、
夜は早く寝ようと思っていたのですが、気が付けば22:30でした。
布団に入ってからもなかなか眠れませんでした。
おそらく他の受験生もそんな感じだったと思います。
7/9(火)(筆記試験)
余裕をもって行く予定にしていたので、かなり早起きでした。
緊張で眠れなかったので、寝不足でした。
この日は、筆記試験のみなので私服で行きました。半分ぐらいの人はスーツでしたが、私服のほうが良いと思います。試験も受けやすいので、、、
アドバイスとして、長袖の羽織れるものは持っておいた方が良いと思います。(シャツやカーディガン等)
僕は寒がりで、トイレがかなり近い人間なので、長袖のシャツで行って本当に良かったです。
結構、会場は冷えます。
8:30から会場が開き、9:00から英語の試験という流れでした。
僕は7:50ぐらいには阪大豊中キャンパスに着いていたのですが、着いたタイミングで雨が降ってきたので、どこで待つか悩みました。
しょうがなく、基礎工と理学部の間のローソンで英作文の確認をしていました。
阪大基礎工の試験は原則鉛筆受験です。
しかし、自己責任でシャーペンも可能だという話も聞いていたので、両方準備していました。
シャーペンはドクターグリップのようなフリシャは完全にアウトでした。
試験前に、試験監督の方に確認すればシャーペンは使えました。
ドクターグリップしか持っていなくて、鉛筆も持っていない人もいました(笑)
必ず両方準備しておきましょう。
僕はすべてクルトガで受験しました。
受験者は学部全体で50人弱でした。
機械科学コースは出願者14人で、そのうち3人は未受験でした。
英語(9:00~10:30)
問題用紙と解答用紙は別で、どちらもA3です。
試験開始までに用紙は配布されます。
5分ほど開始まで待つ時間がありますが、その間に裏から問題を読んでおきましょう。
英語は問題3の和文英訳が見えていました。
和文英訳が2問あったので、自由英作文は出ないと気付き、時間配分も考えていました。
英語は、問題1の英文和訳と問題3の和文英訳は例年通りの難易度に感じました。
問題1でアインシュタインの文が出てきて、テンションが上がりました(笑)
問題2は全くできませんでした。例年のような熟語問題がなく、和訳問題が3問もありました。似た意味の単語を選ぶ問題もありました。
問題は過去問を参照してください。
英語は全部で5割程度の出来でした。
英語と数学の間の時間
問題用紙、解答用紙の回収にかなり時間が掛かります。
トイレに行って、お茶を飲むくらいの時間しかないです。
10分前には着席で、次の科目の準備が始まります。
数学(11:00~13:00)
数学も英語と同様に、問題用紙と解答用紙は別で、どちらもA3です。
問題3の確率の問題が裏から見えるので、開始までに解法を考えておきましょう。
今年は過去1簡単な年でした。
(問題は過去問を参照してください。)
(1)簡単な微分方程式の初期値問題
(2)(1)で求めた関数を用いて、2変数の関数を定め、それを被積分関数とする重積分。変数変換したら一発です。
僕はヤコビアンの絶対値だけ取り忘れて、そこだけ少し減点です。
出来は9割
問題2:線形代数
トレースの問題でした
(2)tr(A)が固有値の和に等しいことを示す
(3)3次正方行列B,Cについて、tr(BC)=tr(CB)を示せ
(4)Dが3次正方行列、異なる固有値3つもつとき、tr(D)が固有値の和に等しいことを示せ
簡単でした。最後の証明も解けたので良かったです。
出来は10割
問題3:確率
典型的な確率でした
6以上の自然数Nについて、1,2,3,…,Nの数字から無作為に6つ取り出し、大きい順にX1,X2,…,X6とする
(1)N=10の時、X4=6となる確率
(2)Nが任意の時、X4=5となる確率P(N)
(3)P(N)が最大となるNとその時のP(N)
細野真宏の確率をしていれば、余裕の満点だったと思います。
出来は10割
全体:9.5割
お昼休み
そんなに時間は長くありませんが、ご飯は普通に食べれるだけの時間はあります。
試験室でも食事はとれます。
僕は外に出たかったので、朝のローソンの前のテーブルでお弁当を食べました。
(気持ち悪くて、ほとんど食べられなかった)
ご飯を食べた後は、トイレに行き、試験室でぼーっとしていました。
専門科目(14:00~16:30)
専門科目は各学科コースによって問題が違うため、封筒に入って配られます。
なので試験開始までは問題が見えません。
(問題は過去問を参照してください。)
問題1:材力
典型的な不制定トラス
初めて不制定トラスを解きました
出来はおそらく10割
問題2:流体
管路抵抗の合流
初めて見ました。ベルヌーイの定理と管摩擦の考え方で解けるかな?と思ったけど、全くできませんでした。
他の受験生もあまりできていなかったみたいです。(自分の使っていた参考書には載っていなかったけど、学校の教科書には載ってた、、、)
出来は1割
問題3:機力
1自由度減衰系の強制振動(地面が変位?)
簡単な問題だったのですが、強制振動解がわけわからなくなったので、おそらく間違えてます。
出来はおそらく6割
問題3:熱工
偏微分の勉強をしていれば、そこまで難しくないかと思います。
導出が少し怪しいかもしれません
出来はおそらく8~10割
全体で6割ぐらい?
専門の試験中は午前中の疲れが出てきて、頭が痛くなって、パニックになりました。
おかげで、一時間は何も解けなかったです。
数学出来たのに、専門ボロボロで落ちるのは嫌やと思って、頑張ったら耐えました。
パニックにならないのが一番ですが、一度冷静になって、あきらめなければ解けます!
筆記試験後は、先輩と少し話しました。
ボーダーギリギリかな?と思いながら、自分的にはやり切ったので、満足と不安を持ちながら帰りました。
先輩や友達には大丈夫だろうと言われていましたが、自分はそう思えませんでした(笑)
帰宅後は、試験の出来の確認や、解けなかった流体の問題の確認をしました。
面接で試験の出来は聞かれると思っていたので、、、
あとは、面接ノートの確認を少ししました。
早く寝ようと思って布団に入りましたが、またまた眠れなかったです。
7/10(水):面接(口頭試問)&結果発表
10:00には集合で、その後各コースに分かれて面接を行います。
僕は少し早めに行って、スタプラで知り合って協力していた方々とコンタクトを取りました。
機械科学コースは、待合室で待ち、面接室にて面接、次の人は面接室の前の椅子で待つという感じでした。
僕は受験番号が最後だったので待つ時間がそれなりに長かったです。
待合室では、他の受験生と試験の出来や、各高専の授業内容、進学状況について話していました。
面接は答え方によって時間は異なるかもしれませんが、約10分ぐらいだと思います。
僕は試験の出来などを細かく答えたので、もう少し長かったです。
面接の流れ
待合室で待っていて、呼ばれたら、荷物は持って、待合室の前の椅子にて準備。
前の人が終われば、ノックして入室。
その後入り口横に荷物は置く。
椅子の横で、受験番号、名前を言う
指示があったら、受験票を面接官に渡し、着席。
質問に答える。
面接終わりに、受験票が渡される。
荷物を持って退出。
面接の内容
・志望動機
・将来何になりたいか
・試験の出来、推測(大門ごとに細かく答えた)
・併願校、受験校
以下、試験の出来ににて、一切授業で習っていなかったと言ったため
・トラスのこと
・熱工偏微分のこと、どのように勉強したか
※ほかにも何か聞かれたかも
面接の雰囲気はかなり良かったです。
全く嫌な感じはなく、とても楽しかったです。
自分的には完璧な面接ができました。
これで落ちたらしょうがないなと思っていました。
ただ今年は、噂のジンクスはなくなっていました。
面接終わりの受験票が渡される際、「大事にしなさい」と言われれば合格というものが、機械科学コースにはありました。
今年はなかったです。
面接が終わり、先輩と食堂でお昼を食べました。
その後は、学校の受験報告書を作成して待っていました。
阪大工学部の友達が4限をサボって、吹田から来たので、喋って17:00まで待っていました。友達のおかげで、緊張せずに待てました。
16:55に結果発表の場所に行きました。
合格者発表の紙が、基礎工の掲示板?に張り出されます。
無事合格していてよかったです。
機械科学コースは6人合格、基礎工全体で21人合格でした。
数学の過去問の解答を共有していたお2人も合格していてよかったです。
以上で僕の受験は終わりました。