Agの編入体験談

高専からの大学編入、大阪大学編入、阪大基礎工編入

大阪府立大学工学域編入体験記

私は併願校として、大阪府立大学工学域機械系学類機械工学過程を受験し、合格を頂きました。

大阪府立大学工学域の編入試験についても書いていきたいと思います。

(勉強法などは、阪大基礎工も参照してください)

 

大阪府立大学工学域機械系学類機械工学過程は、専門三力(材力、熱力、機力)が3時間、英語が1.5時間の試験です。

(3時間の試験なんて、、、笑)

 

細かく見ていくと

材力は主に

1問が不静定の引張圧縮、トラス、熱応力等

1問がはり

1問が不静定ねじり

からの出題です。

熱力は主に

ガスサイクル、蒸気サイクル、カルノーサイクルの熱効率、不可逆サイクルの熱効率、有効エネルギー、無効エネルギー、第1法則、第2法則、エネルギー保存則等

からの出題です。

機力は、1問が振動、1問が機構学からの出題となっています。

振動は主に

1自由度の自由振動、2自由度の自由振動からの出題です。2020年度はおそらく初、1自由度の強制振動が出ました。

機構学は主に

機素、対偶、自由度、リンク機構、グラスホフの定理、図形問題?

からの出題です。

 

英語は

第1問が、部分和訳

第2問が、全文和訳

第3問が、和文英訳

からの出題です。

科学技術系の英語や、理工学系からの出題が多いと感じています。

工業英語を勉強している学生は有利なのかもしれません。

工業英語を勉強していなくても、数学や物理、機械工学に関係する基礎的な単語は覚えておかないとしんどいと思います。

 

大阪府立大学の機械工学過程について言えることですが、過去問を見ればわかりますが、傾向があります。(他コースは不明)

なので過去問は問題集として、かなり有効であると感じました。

ただし、過去問に頼ると初見の問題で積むのであまりオススメしません。

 

勉強法は、阪大基礎工を参照してください。

阪大基礎工の勉強をして、過去問をすれば問題ないと思います。

 

英語はあまり参考にしないでください笑

和訳問題で、自分の知っている科学技術系の内容が出れば解けますが、未知の内容だと難しかったです。運です笑

 

材力は、高専生、大学生ともに授業内容をしっかり理解して、問題演習をしましょう。

 

熱力は、工業の熱力学なので、それに相当する1冊を使って勉強しましょう。私は、例題でわかる工業熱力学を使用しました。これ1冊を完璧にすれば、府大の熱力学は満点とれます。問題演習よりも、理論的な所をしっかり理解し、導出などは全てできるようにしましょう。

例題でわかる工業熱力学

例題でわかる工業熱力学

 

 

 

振動は、なんでも良いので1冊の参考書を完璧にしましょう。3自由度以上の振動が出る可能性があるかは不明です。時間があればすれば良いと思います。定義さえおさえていれば解けます。

 

機構学は、僕は授業がなかったので独学でした。といっても、ほとんど勉強していません。機素、対偶、自由度は自分で勉強し、その後先生にお願いして、一緒に過去問を解いて頂きました。機構学的な内容は、グラスホフの定理ぐらいだと思います。過去問を3周すれば十分です。

参考書は、図書館にある本を使用しました。

 

大阪府立大学は、過去問を請求すれば近年3年分送ってもらえます。

僕はその3年分に加えて、学校にあった3年分の過去問を

英語は2周、専門は3周

しました。

熱力学の複雑なところや、怪しいところは先生に質問していました。

英語は、英語科の先生にお願いして、週に2回解答、添削、解説をしていただきました。

 

2020年度入試は、6/2㈰が試験、結果発表が6/21㈮でした。

例年、6月1週目の日曜日が試験、結果発表は3週目の金曜日だと思います。

 

6/1㈯(試験前日)

生まれて初めての入試前日で、とても緊張していました。

僕は高専に推薦入試で合格したため、面接しか経験していませんでした。

 

前日は英単語の確認や、過去問で間違えた問題の確認をしていたぐらいです。

 

早く寝ようとしましたが、案の定寝れませんでした笑

(心配性&緊張しいは損ですね笑)

 

6/2㈰(試験当日)

当日は家から向かったため、早起きでした。(安定の寝不足です)

初受験で、緊張しすぎて、行きしの電車で下車し、途中の駅でトイレに行きました。

余裕を持って行っていたため、問題なく間に合いました。

府立大は、最寄りのなかもず駅から徒歩で15分程となっていますが、校内の敷地がかなり広いので、校門から会場まで15分ぐらいかかりました笑

府大生は、校内もチャリ移動しているみたいです。

 

工学域受験生をコースごとに2つの部屋に分け、受験でした。

たぶんですが、僕の方の教室は機械、海洋、航空、化学が一緒だったと思います。

 

僕は機械工学過程は8人ぐらいかな?と予想していたのですが、会場に着くと、14人もいてびっくりしました。(嫌な予感)

 

府立大は筆記試験後にすぐに面接があるので、全員スーツで受験していました。

受験会場は、普通の教室でした。

全学科、専門の試験は3時間と長いので、温度管理だけは注意してください。

僕は冷え性で、クーラーがよく当たる場所だったので、試験中にトイレに行ってしまいました笑

 

専門(9:30~12:30)

予想通り、嫌な予感は当たりました。

例年より問題が少し難しかったです。

詳しくは、過去問を参照してください。

専門は満点目指していたのですが、パニくってしまいました。

 

材力は、

1問目がパニくって、最終の答えがあってるかは覚えていません。

2問目は問題なくできました。

3問目は符号をミスしたかもしれません。

 

熱力は、

2問ともにできました。

マッハ数が出て、少し焦りましたが、、、

 

振動はおそらく初の強制振動でした。

問題なく完答できたと思っていたのですが、ばね定数の範囲に負の値を入れてしまったため、そこは減点です。

 

機構学は、グラスホフの定理が出ました。

1問だけ解けませんでした。(問題ミスではないのかな?笑)

 

専門は満点を目指していたため、ボロボロだと思っていましたが、今思えばそこそこ出来ていたと感じました。

出来は8割  

 

昼休み(12:30~13:30)

昼休みは1時間あると思っていました。

しかし、テスト回収にかなり時間がかかり、また13:10には教室にいなさいと言われたため、実質20分ぐらいしか休みがありませんでした。

試験の緊張と疲れで、ご飯はほぼ食べられませんでした。

ご飯を少し食べ、トイレに行けば、時間はありません。

まともに休憩できないまま、英語の試験に挑みました。

 

英語(13:30~15:00)

全く出来ませんでした。

問題の相性が悪かったです。

英作文しか出来なかった印象でした。

終わった時は2割ぐらいだと思っていましたが、部分点などを考慮すれば5割ぐらいはあったと思います。

 

面接(15:30~)

英語の試験後、少し時間が空き、面接があります。

待合室へ移動し、受験番号順に1人ずつ面接をする形式でした。

面接室で面接している人1人、次の人はその部屋の前で待機、残りは待合室で待機という形でした。

待合室には、係の人が1人いたため、沈黙状態でした。

 

機械工学過程は、教授全員いたと思います。

9対1の面接でした。

かなり緊張していました笑

 

面接内容

受験番号、名前
卒業見込み日
席次
卒研内容
志望動機
併願校

 

機械工学過程は人数が多かったためか、あまり面接は重視している感じはしませんでした。(早く終わらそうという感じでした。)

1人5分ぐらいで終わりました。

 

専門も自分的には微妙、英語はボロボロだと感じ、絶望しながら帰りました。

帰りの電車は顔が死んでいたと思います笑

 

府立大は自分的には落ちていると思っていたため、それからは死ぬ気で基礎工に向けて勉強しました。

 

20日後の21日㈮の13:00に結果発表でした。

落ちているのに授業受けるのは嫌だったので、午前中で帰りました笑

落ちていると思いながら、結果を見ると受かっていました。

2020年度入試は、機械工学過程は14人中7人受かっていたと思います。

 

僕は府立大に関してあくまで併願で受けたので、他の受験生がどこかの併願なのか、もしくは専願なのかは分かっていません。

知りたいのであれば、府立大の編入会に連絡してみてもいいと思います。

 

府立大は航空を除けば、きっちり勉強していれば合格できると思います。

過去問に頼らず、しっかり基礎を理解するようにしてください。

 

次回は、参考書のまとめや、受験生へのアドバイスなどを書きたいと思います。