Agの編入体験談

高専からの大学編入、大阪大学編入、阪大基礎工編入

大阪大学基礎工学部に編入して(2)~B3を終えて~

皆様、お久しぶりです。

閲覧いただきありがとうございます。

 

今回は、大阪大学基礎工学部に編入して丸1年が経過した(B3を終えた)ので、編入生活について書きたいと思います。

長くなると思うので、目次から必要なところに飛んでもらえると良いかと思います。

 

入学年度:2020年度

編入先:大阪大学基礎工学部システム科学科機械科学コース

(リンク先は、大阪大学基礎工学部システム科学科機械科学コース のHPです。)

 

 

 

1. 時間割について

単位認定については、前回のブログ

agag-hennnyu.hatenablog.com

を参照してください。

 

B3の時間割は以下の通りです。

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単位認定が少ないために、履修はやはり多くなっています。

ただし今年度で卒業要件の卒業研究以外の単位を取得できています。

1年間で57単位取ったことになります。

 

2021年度以降の機械科学コースへの編入生は、カリキュラム変更により

開講科目や時間割、科目名が結構変わっています。

2021年度編入の学生は個人的に連絡いただければ相談に乗れますし、

2022年度以降の編入生は、2021年度以降の先輩方を参考にすると良いかと

思います。

 

2. 春夏学期の授業について

春夏学期の授業について、一言で言うと「忙しすぎる」です。

春夏学期は「機械工学実験」含め、全科目がオンライン講義でした。

オンライン講義といっても、

 

・リアルタイム型の講義

・録画や動画を各自で見て学習する講義

・配布資料のみで各自学習する講義

 

など、先生方により様々でした。

 

ただしどの科目についても共通していたことは、

「毎週課題がある」

ということでした。

オンライン講義ということもあり小テストができなかったり、先生方も学生が

どの程度理解できているかわからない、学習しているかわからない

ということで課題が出ていたのだと思います。

 

また春夏学期は「機械工学実験」があったため、毎週レポートがありました。

これが本当に大変でした。

実験はレポートで成績が付くといっても過言ではないので、レポートの手抜きは

できませんでした。

オンラインで実験を実施ということもあり、自習的な課題も多かった印象です。

 

ただし4年次開講科目は授業に参加し、レポートを提出するだけで単位が出るもの

なので助かりました。

 

春夏学期は「防災特論」と「エレクトロニクス」のみオンライン試験、

その他は試験はなく、日々の課題と最終レポートでの評価でした。

試験がなかったのはうちのコースの方針だったみたいです。

試験が少なかったのは良かったですが、その代わり夏休みのスタートは遅かったです。

 

3. 秋冬学期の授業について

秋冬学期の授業についても、春夏学期同様に「機械工学総合演習」以外は

すべてオンライン講義でした。

ただし春夏学期に比べ、オンライン講義でもリアルタイム受講形式の科目が

増えていました。

学生によるオンライン講義に関するアンケート結果によるものだと考えられます。

 

「機械工学総合演習」とは、うちのコースが最も大事にしている授業の一つです。

この科目は各研究室が設定するテーマに対して、各自で演習に取り組むという

実験と研究の架け橋のようなものだと考えています。

今年度は2週間ずつ3つの研究室に参加しました。

対面で実施できる研究室やテーマは対面実施、それが不可能な研究室は

オンライン実施でした。

レポートも2週分の演習をまとめて提出で、春夏学期の実験よりもレポート内容は

易しかったです。

 

秋冬学期は春夏学期に比べ、正直言って楽でした。

(というより春夏学期がしんどすぎた。)

 

4. 授業や課題に対する取り組み

本年度は以下(7. 8.)のためにも成績を取ることを目標(モチベーション)に

一年間頑張ろうと思い取り組みました。

 

リアルタイム受講系の科目は集中して取り組み、可能な限り授業中に

理解することを意識していました。

その後課題で授業内容を復習するという感じです。

またオンライン講義にメリットである授業中に質問しやすいということもあるので、

直接授業内容に関する内容ではなくても不思議に思ったことは質問するように

していました。

先生方もオンライン講義だと本当に受講してくれているかがわからないため、

質問をすることは良いことだと思いますし、むしろ歓迎されていました。

質問をすることはモチベーションにもなるので、学生にとっても先生方にとっても

良いことかと思います。

 

録画系や自習系の科目もできる限り授業時間もしくは、その日に行うように

していました。

でないと溜まる一方で、あとで苦労することは見えていたので、、、

(録画系や自習系の科目の方がリアルタイム受講系よりも時間がかかる、、、)

 

また課題も出された日にできるだけ消化するようにしていました。

秋冬学期はそれほど課題は多くなかったですが、春夏学期は消化しても新たな課題が

出るという状態だったので、一度溜まるとやばいなと思っていたので、、、

 

課題は問題を解く形のものが多かったです。

オンライン講義ということもあり試験ができるか分からなかったので、毎週の課題

だけで最終成績が付くかもしれないと思い、ただ問題を解くだけでなく、

他の学生が見て勉強できるような解説を作ることを意識して取り組みました。

差別化の方法で思いついたのがこの方法だったので、、、

自分の理解度にもつながったと思います。

 

講義内容に関して分からない点があれば、先生方にメールなどで質問をすると

丁寧な解説が返ってきます。

本当に素晴らしい環境だなと感じます。

 

5. 試験について

秋冬学期は多くの科目が対面試験での評価でした。

 

高専の頃は我ながらかなり良い成績を取っていましたが、大学の試験はどのような

ものかとビビっていました。

 

前提として講義内容が高専とはレベルが違い難しいです。

しかし試験はしっかりと勉強すれば好成績が取れます。

ただし勉強しないと普通に単位は落とします。

そのような内部生も結構いるみたいです。

 

高専みたいに再試もないので注意してください。

(自分で先生方に相談すれば実施してくださる先生方もいるみたいですが、、、)

 

基本的には高専の頃と試験勉強法は変えていません。

授業内容のまとめノートを作ったり、授業の課題や演習問題を解いてから、

過去問に取り組んでみる。

 

機械科学コースは偉大なる編入生の先輩方が、代々過去問を保管してくださって

います。

僕もそれに加え、仲良くしている内部生からもらったので助かりました。

情報集めはすべきだと思います。

 

試験勉強のスタートは早くすべきだと思います。

範囲が広いのでスタートが遅いと間に合わなかったりするので、、、

あとは編入生や内部生と協力をすべきだと思います。

 

6. 成績について

大阪大学の成績は GPA という制度でつけられます。

・90~100点:S:4

・80~89点:A:3

・70~79点:B:2

・60~69点:C:1

・59点以下:F:0(欠点)

 

基本的には、シラバスに成績のつけ方(テスト〇%、課題〇%)は公表

されていません。

1回目の講義で詳細を言ってくださる先生が多かった印象です。

 

試験が100%の科目でも、90点を取らなくても S が付いたりもします。

テスト返却がないのでよくわかりませんが、相対評価のようなつけ方もあるのかも

しれません。

 

1年間受けた感触としては、授業にしっかりと出席し、課題もすべて提出し、

試験勉強をしっかりすれば A は取れるかと思います。

 

7. 大学院推薦入試(通称、院パス)について

機械科学コースには、大学院推薦入試(通称、院パス)という制度があります。

(他コースは不明です。すみません。)

 

院パスがもらえる条件は公表されていませんが、噂では

・機械科学コース(90名程度)の上位 10 % の成績を持つ人

と聞いています。

ここにいう成績は通算のGPA(単位平均)のことです。

 

内部生は1~3年生までの通算GPAですが、編入生は3年生の一年間のGPAで決まります。

単位認定科目の成績はGPAには含まれません。

 

内部生に比べ編入生は単位認定が少ないことにより、3年生の1年間の履修科目はかなり

多いですが、機械科学コースの編入生の大半が院パスをもらっていると聞いています。

編入生の多くはこの院パスを目指しますが、内部生はこの制度を知らない人もいる

ぐらいです。

また成績の良い内部生でも、自分はもらえないと思っている方もいる印象です。

 

8. 科目等履修生制度について

科目等履修生制度というのは、優秀な学部学生が大学院修士課程の講義を4年生の間に

受講し、習得した単位を大学院の卒業単位として認定してもらえるというものです。

(上限単位数は10)

 

詳しい要件は省きますが、好成績を取っている学生はその資格をもらえます。

私も来年度科目等履修生を採用していただきました。

 

この制度は2020年度にでき、2020年度も2021年度も 2人しか採用されていません。
(採用条件がかなり厳しいのか、知らないだけなのかは不明ですが)

先生方はこの制度を奨励しています。

大学院はかなり忙しく、また研究に必要な大学院の講義もあるので、、、

噂によると、院パスよりも条件が厳しいと聞きました、、、

 

機能創成専攻(機械科学コースの大学院)の修了条件は30単位であり、そのうち

研究関係(必修科目)の単位は12単位であるので、授業として取る必要があるのは

18単位です。

学部4年生のうちに最大10単位を取得すれば、大学院での時間が確保できると

思います。

 

9. 編入生は優秀と言われることについて

編入生は内部生や先生方から優秀と言われます。

このことについて僕なりに考察してみます。

 

大きく理由は3点あるかと思います。

 

まず、意識や意欲の点 です。

編入生の多くは、7や8 をはじめとした目的や目標を持って編入しています。

勉強をもっとしたい、大学院で研究をしっかりしたい、、、

そのような目標を持った編入生が多いと思います。

内部生はバイトやサークル、遊んだりしている人も多く、3年生の秋冬学期ぐらいから

院試のことを考える学生が多い印象です。

授業では単位を取ることを目標とし、院試の時に勉強すればいいだろうという雰囲気があります。

編入生は一年間授業を頑張れば、院パスや科目等履修生をもらえる可能性が高いので、

院試の勉強を先にすると考えて頑張るのが良いのかなと思います。

 

次に、4力等の基礎の理解です。

編入生は編入試験で4力の勉強をしており、また高専でも早い段階から専門科目を勉強

しています。

内部生はかなり難しい高校数学や高校理科を勉強してきていますが、大学内容の

専門科目や数学の理解度は編入生の方が高いと思います。

どうしても大学では詰め込みで単位を取るという勉強をしている学生が多く、

また授業スピードも速いことが影響していると思います。

編入生は高専で学んだことや、編入試験で勉強した大学科目の基礎を大事に

していけばいいかなと思います。

 

また、実際にものを見たり、作ってきた点です。

高専生は、1年生の頃から工作機械を触ったり、製図をしたり、工場見学など

にも行ったりしています。

実際に見て触れてから、理論を学んでいるためイメージができる点が生きる

ように感じています。

 

編入してから授業についていけるかと心配している受験生や編入生もいるかと思い

ますが、基礎工の編入試験に合格できるだけの努力ができれば、問題ないと

思います。

 

10. 編入生へのアドバイス

人それぞれいろいろの目的があって編入すると思います。

勉強したい、研究したい、もっと学生をしたい、サークルをしたい、、、

目的を大事に編入することが大事だと思います。

 

機械科学コースへ編入する学生は、院パスや科目等履修生を目指して、良い成績を

目標にすると有利になるかなと思います。

ちなみに機械科学コースの編入生の先輩方は本当に優秀な方が多く、コースの首席を取られてる方もいます。

私もその一人になれるように今後とも頑張っていければと思います。

 

編入生、編入受験生の相談は今後とものっているので、何かあれば以下の Twitter に連絡していただければと思います。

 

@eijimatsumotoAg