大阪府立大学工学域編入体験記
私は併願校として、大阪府立大学工学域機械系学類機械工学過程を受験し、合格を頂きました。
大阪府立大学工学域の編入試験についても書いていきたいと思います。
(勉強法などは、阪大基礎工も参照してください)
大阪府立大学工学域機械系学類機械工学過程は、専門三力(材力、熱力、機力)が3時間、英語が1.5時間の試験です。
(3時間の試験なんて、、、笑)
細かく見ていくと
材力は主に
1問が不静定の引張圧縮、トラス、熱応力等
1問がはり
1問が不静定ねじり
からの出題です。
熱力は主に
ガスサイクル、蒸気サイクル、カルノーサイクルの熱効率、不可逆サイクルの熱効率、有効エネルギー、無効エネルギー、第1法則、第2法則、エネルギー保存則等
からの出題です。
機力は、1問が振動、1問が機構学からの出題となっています。
振動は主に
1自由度の自由振動、2自由度の自由振動からの出題です。2020年度はおそらく初、1自由度の強制振動が出ました。
機構学は主に
機素、対偶、自由度、リンク機構、グラスホフの定理、図形問題?
からの出題です。
英語は
第1問が、部分和訳
第2問が、全文和訳
第3問が、和文英訳
からの出題です。
科学技術系の英語や、理工学系からの出題が多いと感じています。
工業英語を勉強している学生は有利なのかもしれません。
工業英語を勉強していなくても、数学や物理、機械工学に関係する基礎的な単語は覚えておかないとしんどいと思います。
大阪府立大学の機械工学過程について言えることですが、過去問を見ればわかりますが、傾向があります。(他コースは不明)
なので過去問は問題集として、かなり有効であると感じました。
ただし、過去問に頼ると初見の問題で積むのであまりオススメしません。
勉強法は、阪大基礎工を参照してください。
阪大基礎工の勉強をして、過去問をすれば問題ないと思います。
英語はあまり参考にしないでください笑
和訳問題で、自分の知っている科学技術系の内容が出れば解けますが、未知の内容だと難しかったです。運です笑
材力は、高専生、大学生ともに授業内容をしっかり理解して、問題演習をしましょう。
熱力は、工業の熱力学なので、それに相当する1冊を使って勉強しましょう。私は、例題でわかる工業熱力学を使用しました。これ1冊を完璧にすれば、府大の熱力学は満点とれます。問題演習よりも、理論的な所をしっかり理解し、導出などは全てできるようにしましょう。
振動は、なんでも良いので1冊の参考書を完璧にしましょう。3自由度以上の振動が出る可能性があるかは不明です。時間があればすれば良いと思います。定義さえおさえていれば解けます。
機構学は、僕は授業がなかったので独学でした。といっても、ほとんど勉強していません。機素、対偶、自由度は自分で勉強し、その後先生にお願いして、一緒に過去問を解いて頂きました。機構学的な内容は、グラスホフの定理ぐらいだと思います。過去問を3周すれば十分です。
参考書は、図書館にある本を使用しました。
大阪府立大学は、過去問を請求すれば近年3年分送ってもらえます。
僕はその3年分に加えて、学校にあった3年分の過去問を
英語は2周、専門は3周
しました。
熱力学の複雑なところや、怪しいところは先生に質問していました。
英語は、英語科の先生にお願いして、週に2回解答、添削、解説をしていただきました。
2020年度入試は、6/2㈰が試験、結果発表が6/21㈮でした。
例年、6月1週目の日曜日が試験、結果発表は3週目の金曜日だと思います。
6/1㈯(試験前日)
生まれて初めての入試前日で、とても緊張していました。
僕は高専に推薦入試で合格したため、面接しか経験していませんでした。
前日は英単語の確認や、過去問で間違えた問題の確認をしていたぐらいです。
早く寝ようとしましたが、案の定寝れませんでした笑
(心配性&緊張しいは損ですね笑)
6/2㈰(試験当日)
当日は家から向かったため、早起きでした。(安定の寝不足です)
初受験で、緊張しすぎて、行きしの電車で下車し、途中の駅でトイレに行きました。
余裕を持って行っていたため、問題なく間に合いました。
府立大は、最寄りのなかもず駅から徒歩で15分程となっていますが、校内の敷地がかなり広いので、校門から会場まで15分ぐらいかかりました笑
府大生は、校内もチャリ移動しているみたいです。
工学域受験生をコースごとに2つの部屋に分け、受験でした。
たぶんですが、僕の方の教室は機械、海洋、航空、化学が一緒だったと思います。
僕は機械工学過程は8人ぐらいかな?と予想していたのですが、会場に着くと、14人もいてびっくりしました。(嫌な予感)
府立大は筆記試験後にすぐに面接があるので、全員スーツで受験していました。
受験会場は、普通の教室でした。
全学科、専門の試験は3時間と長いので、温度管理だけは注意してください。
僕は冷え性で、クーラーがよく当たる場所だったので、試験中にトイレに行ってしまいました笑
専門(9:30~12:30)
予想通り、嫌な予感は当たりました。
例年より問題が少し難しかったです。
詳しくは、過去問を参照してください。
専門は満点目指していたのですが、パニくってしまいました。
材力は、
1問目がパニくって、最終の答えがあってるかは覚えていません。
2問目は問題なくできました。
3問目は符号をミスしたかもしれません。
熱力は、
2問ともにできました。
マッハ数が出て、少し焦りましたが、、、
振動はおそらく初の強制振動でした。
問題なく完答できたと思っていたのですが、ばね定数の範囲に負の値を入れてしまったため、そこは減点です。
機構学は、グラスホフの定理が出ました。
1問だけ解けませんでした。(問題ミスではないのかな?笑)
専門は満点を目指していたため、ボロボロだと思っていましたが、今思えばそこそこ出来ていたと感じました。
出来は8割
昼休み(12:30~13:30)
昼休みは1時間あると思っていました。
しかし、テスト回収にかなり時間がかかり、また13:10には教室にいなさいと言われたため、実質20分ぐらいしか休みがありませんでした。
試験の緊張と疲れで、ご飯はほぼ食べられませんでした。
ご飯を少し食べ、トイレに行けば、時間はありません。
まともに休憩できないまま、英語の試験に挑みました。
英語(13:30~15:00)
全く出来ませんでした。
問題の相性が悪かったです。
英作文しか出来なかった印象でした。
終わった時は2割ぐらいだと思っていましたが、部分点などを考慮すれば5割ぐらいはあったと思います。
面接(15:30~)
英語の試験後、少し時間が空き、面接があります。
待合室へ移動し、受験番号順に1人ずつ面接をする形式でした。
面接室で面接している人1人、次の人はその部屋の前で待機、残りは待合室で待機という形でした。
待合室には、係の人が1人いたため、沈黙状態でした。
機械工学過程は、教授全員いたと思います。
9対1の面接でした。
かなり緊張していました笑
面接内容
受験番号、名前
卒業見込み日
席次
卒研内容
志望動機
併願校
機械工学過程は人数が多かったためか、あまり面接は重視している感じはしませんでした。(早く終わらそうという感じでした。)
1人5分ぐらいで終わりました。
専門も自分的には微妙、英語はボロボロだと感じ、絶望しながら帰りました。
帰りの電車は顔が死んでいたと思います笑
府立大は自分的には落ちていると思っていたため、それからは死ぬ気で基礎工に向けて勉強しました。
約20日後の21日㈮の13:00に結果発表でした。
落ちているのに授業受けるのは嫌だったので、午前中で帰りました笑
落ちていると思いながら、結果を見ると受かっていました。
2020年度入試は、機械工学過程は14人中7人受かっていたと思います。
僕は府立大に関してあくまで併願で受けたので、他の受験生がどこかの併願なのか、もしくは専願なのかは分かっていません。
知りたいのであれば、府立大の編入会に連絡してみてもいいと思います。
府立大は航空を除けば、きっちり勉強していれば合格できると思います。
過去問に頼らず、しっかり基礎を理解するようにしてください。
次回は、参考書のまとめや、受験生へのアドバイスなどを書きたいと思います。
阪大基礎工編入体験記(3)
7月
基礎工は9日が筆記試験、10日が午前中に面接、17:00に結果発表でした。
基礎工は結果発表までの時間が短くていいですね(笑)
7月は6月の4週目と同じような感じで勉強していました。
7/8(月)(前日)
当たり前ですが、学校は休んで勉強していました。
荷物はいろいろな状況を想定して準備していました。
受験票、鉛筆、鉛筆削り、シャーペン、お守り、、、
夜は早く寝ようと思っていたのですが、気が付けば22:30でした。
布団に入ってからもなかなか眠れませんでした。
おそらく他の受験生もそんな感じだったと思います。
7/9(火)(筆記試験)
余裕をもって行く予定にしていたので、かなり早起きでした。
緊張で眠れなかったので、寝不足でした。
この日は、筆記試験のみなので私服で行きました。半分ぐらいの人はスーツでしたが、私服のほうが良いと思います。試験も受けやすいので、、、
アドバイスとして、長袖の羽織れるものは持っておいた方が良いと思います。(シャツやカーディガン等)
僕は寒がりで、トイレがかなり近い人間なので、長袖のシャツで行って本当に良かったです。
結構、会場は冷えます。
8:30から会場が開き、9:00から英語の試験という流れでした。
僕は7:50ぐらいには阪大豊中キャンパスに着いていたのですが、着いたタイミングで雨が降ってきたので、どこで待つか悩みました。
しょうがなく、基礎工と理学部の間のローソンで英作文の確認をしていました。
阪大基礎工の試験は原則鉛筆受験です。
しかし、自己責任でシャーペンも可能だという話も聞いていたので、両方準備していました。
シャーペンはドクターグリップのようなフリシャは完全にアウトでした。
試験前に、試験監督の方に確認すればシャーペンは使えました。
ドクターグリップしか持っていなくて、鉛筆も持っていない人もいました(笑)
必ず両方準備しておきましょう。
僕はすべてクルトガで受験しました。
受験者は学部全体で50人弱でした。
機械科学コースは出願者14人で、そのうち3人は未受験でした。
英語(9:00~10:30)
問題用紙と解答用紙は別で、どちらもA3です。
試験開始までに用紙は配布されます。
5分ほど開始まで待つ時間がありますが、その間に裏から問題を読んでおきましょう。
英語は問題3の和文英訳が見えていました。
和文英訳が2問あったので、自由英作文は出ないと気付き、時間配分も考えていました。
英語は、問題1の英文和訳と問題3の和文英訳は例年通りの難易度に感じました。
問題1でアインシュタインの文が出てきて、テンションが上がりました(笑)
問題2は全くできませんでした。例年のような熟語問題がなく、和訳問題が3問もありました。似た意味の単語を選ぶ問題もありました。
問題は過去問を参照してください。
英語は全部で5割程度の出来でした。
英語と数学の間の時間
問題用紙、解答用紙の回収にかなり時間が掛かります。
トイレに行って、お茶を飲むくらいの時間しかないです。
10分前には着席で、次の科目の準備が始まります。
数学(11:00~13:00)
数学も英語と同様に、問題用紙と解答用紙は別で、どちらもA3です。
問題3の確率の問題が裏から見えるので、開始までに解法を考えておきましょう。
今年は過去1簡単な年でした。
(問題は過去問を参照してください。)
(1)簡単な微分方程式の初期値問題
(2)(1)で求めた関数を用いて、2変数の関数を定め、それを被積分関数とする重積分。変数変換したら一発です。
僕はヤコビアンの絶対値だけ取り忘れて、そこだけ少し減点です。
出来は9割
問題2:線形代数
トレースの問題でした
(2)tr(A)が固有値の和に等しいことを示す
(3)3次正方行列B,Cについて、tr(BC)=tr(CB)を示せ
(4)Dが3次正方行列、異なる固有値3つもつとき、tr(D)が固有値の和に等しいことを示せ
簡単でした。最後の証明も解けたので良かったです。
出来は10割
問題3:確率
典型的な確率でした
6以上の自然数Nについて、1,2,3,…,Nの数字から無作為に6つ取り出し、大きい順にX1,X2,…,X6とする
(1)N=10の時、X4=6となる確率
(2)Nが任意の時、X4=5となる確率P(N)
(3)P(N)が最大となるNとその時のP(N)
細野真宏の確率をしていれば、余裕の満点だったと思います。
出来は10割
全体:9.5割
お昼休み
そんなに時間は長くありませんが、ご飯は普通に食べれるだけの時間はあります。
試験室でも食事はとれます。
僕は外に出たかったので、朝のローソンの前のテーブルでお弁当を食べました。
(気持ち悪くて、ほとんど食べられなかった)
ご飯を食べた後は、トイレに行き、試験室でぼーっとしていました。
専門科目(14:00~16:30)
専門科目は各学科コースによって問題が違うため、封筒に入って配られます。
なので試験開始までは問題が見えません。
(問題は過去問を参照してください。)
問題1:材力
典型的な不制定トラス
初めて不制定トラスを解きました
出来はおそらく10割
問題2:流体
管路抵抗の合流
初めて見ました。ベルヌーイの定理と管摩擦の考え方で解けるかな?と思ったけど、全くできませんでした。
他の受験生もあまりできていなかったみたいです。(自分の使っていた参考書には載っていなかったけど、学校の教科書には載ってた、、、)
出来は1割
問題3:機力
1自由度減衰系の強制振動(地面が変位?)
簡単な問題だったのですが、強制振動解がわけわからなくなったので、おそらく間違えてます。
出来はおそらく6割
問題3:熱工
偏微分の勉強をしていれば、そこまで難しくないかと思います。
導出が少し怪しいかもしれません
出来はおそらく8~10割
全体で6割ぐらい?
専門の試験中は午前中の疲れが出てきて、頭が痛くなって、パニックになりました。
おかげで、一時間は何も解けなかったです。
数学出来たのに、専門ボロボロで落ちるのは嫌やと思って、頑張ったら耐えました。
パニックにならないのが一番ですが、一度冷静になって、あきらめなければ解けます!
筆記試験後は、先輩と少し話しました。
ボーダーギリギリかな?と思いながら、自分的にはやり切ったので、満足と不安を持ちながら帰りました。
先輩や友達には大丈夫だろうと言われていましたが、自分はそう思えませんでした(笑)
帰宅後は、試験の出来の確認や、解けなかった流体の問題の確認をしました。
面接で試験の出来は聞かれると思っていたので、、、
あとは、面接ノートの確認を少ししました。
早く寝ようと思って布団に入りましたが、またまた眠れなかったです。
7/10(水):面接(口頭試問)&結果発表
10:00には集合で、その後各コースに分かれて面接を行います。
僕は少し早めに行って、スタプラで知り合って協力していた方々とコンタクトを取りました。
機械科学コースは、待合室で待ち、面接室にて面接、次の人は面接室の前の椅子で待つという感じでした。
僕は受験番号が最後だったので待つ時間がそれなりに長かったです。
待合室では、他の受験生と試験の出来や、各高専の授業内容、進学状況について話していました。
面接は答え方によって時間は異なるかもしれませんが、約10分ぐらいだと思います。
僕は試験の出来などを細かく答えたので、もう少し長かったです。
面接の流れ
待合室で待っていて、呼ばれたら、荷物は持って、待合室の前の椅子にて準備。
前の人が終われば、ノックして入室。
その後入り口横に荷物は置く。
椅子の横で、受験番号、名前を言う
指示があったら、受験票を面接官に渡し、着席。
質問に答える。
面接終わりに、受験票が渡される。
荷物を持って退出。
面接の内容
・志望動機
・将来何になりたいか
・試験の出来、推測(大門ごとに細かく答えた)
・併願校、受験校
以下、試験の出来ににて、一切授業で習っていなかったと言ったため
・トラスのこと
・熱工偏微分のこと、どのように勉強したか
※ほかにも何か聞かれたかも
面接の雰囲気はかなり良かったです。
全く嫌な感じはなく、とても楽しかったです。
自分的には完璧な面接ができました。
これで落ちたらしょうがないなと思っていました。
ただ今年は、噂のジンクスはなくなっていました。
面接終わりの受験票が渡される際、「大事にしなさい」と言われれば合格というものが、機械科学コースにはありました。
今年はなかったです。
面接が終わり、先輩と食堂でお昼を食べました。
その後は、学校の受験報告書を作成して待っていました。
阪大工学部の友達が4限をサボって、吹田から来たので、喋って17:00まで待っていました。友達のおかげで、緊張せずに待てました。
16:55に結果発表の場所に行きました。
合格者発表の紙が、基礎工の掲示板?に張り出されます。
無事合格していてよかったです。
機械科学コースは6人合格、基礎工全体で21人合格でした。
数学の過去問の解答を共有していたお2人も合格していてよかったです。
以上で僕の受験は終わりました。
阪大基礎工編入体験記(2)
4年
3月
地獄の春休みです笑
旧帝含め難関大学を目指す受験生はみんな死ぬ気で勉強する期間です。僕の友達もみんなこの時期は死ぬ気で勉強していました。
僕も自分のペースでコツコツ勉強していました。
1日9.10時間もどうやって勉強するんだと思っていましたが、春休みに入る頃には無意識にしていました。
春休みは最も勉強した期間ですが、最も精神状態、身体状態が不安定な期間でした。
勉強はかなりしていましたが、進捗があまり良くなくて、不安がおさまらなかったです。
生活リズムは意識して生活していたのですが、それらの不安や、家に引きこもって家から1歩も外に出ていなかったため、夜に寝れない日も少なくはなかったです。
アドバイスとしては、勉強だけでなく、毎日少しの運動をすると良いのかな?と思いました。
春休みは、体調を崩して勉強出来ない日もありましたが、平均して8~9時間ぐらい勉強していました。(他の受験生よりは少ない方だと思います)
数学は、2月までに完成させた徹底研究に続いて、編入数学過去問特訓に取り組み始めました。
自分的には、A.B問題はそこそこ解ける印象でしたが、C問題は全くと言っていいほど出来なかったです。
3月はほとんど過去問特訓をしていました。
この参考書は受験前まで使っていました。
本当に良い本だと考えます。
徹底研究で完成させた基礎力を応用する問題や、新しい考え方や解法もいくつかあった印象です。
受験前まで合わせて、A.B問題は3.5周、C問題は1.5周しました。
C問題は解けない問題が多かったので、A.B問題を完璧にするように意識していました。
細野先生の確率も引き続き勉強していました。
英語は、シス単と速読英熟語を毎日勉強していました。
結局英熟語はあまり覚えられませんでしたが、、、(笑)
阪大の長文は熟語問題も出るので、オススメです。(阪大の友達にもオススメされました)
3月は専門の勉強を始めようと思っていたのですが、数学がヤバすぎて、全く出来ませんでした。
5年
4月
とうとう受験まで3ヶ月です。
体調管理を最も意識していました。
また、前期の授業は出席して一切授業を受けない、もしくは出席日数の範囲内で欠席していました。
数学は、春休みの間に完成させたので、4月からは一旦休憩していました。
英語は、和文英訳(英作文?)の勉強を始めました。
僕は、先輩や阪大の友達にオススメされたドラゴンイングリッシュ1冊に決めました。
かなりオススメの1冊です。
この1冊で和文英訳はそこそこに戦えると思います。
4月5月で3周しました。
これ1冊を完璧にした後は、過去問や赤本に取り組めば良いと思います。
4月から専門の勉強を始めました。
僕の高専は
材力 3.4年丸2年間
流体 4年1年間と5年前期
工力 3年1年間と4年前期
機力 4年後期
熱力 4年1年間と5年前期(5年前期は内燃機関だから熱力じゃないかも)
習っていました。
3.4年の授業では講義レベルが低いのは分かっていたので、授業に加えて、意識的に、理論的な部分や問題演習は余分に勉強していました。
過去問を見て習っていなかった所は
材力 トラス全般、内圧
流体 運動量の法則(5年前期で習う)、粘性流体、流体の基礎運動方程式、渦運動、相似則、次元解析等
機力 2自由度の振動全般(運動方程式を立てるところまでしかしてなかった)、他自由度の振動、ラグランジュの運動方程式
熱力 ファンデルワールスの状態方程式、熱力学一般関係式(偏微分)、物理学的な熱力
でした。
習っていない範囲が多すぎて焦りました(笑)
他高専がこれより良いのか、ひどいのかは分かりません(笑)
材力は授業プリントやノートの復習から始めました。
分からないところがあった時には、ネットで調べたり、以下の参考書を使っていました。
使った参考書は以下の通りです。
学校の教科書でした。
分からないことがあった時に参照していました。
Professional Engineer Library 材料力学
- 作者: 久池井茂,PEL編集委員会
- 出版社/メーカー: 実教出版
- 発売日: 2015/04/25
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この本は基礎を身に付けるにはおすすめです。
問題の解説はすべてHPに載っています。
何周かしたと思います。
材料力学の練習問題がたくさん載ってるサイトもかなりオススメです。熱応力の問題演習に使いました。
トラスは、独学しないといけなかったため、土木系の友人に聞いたり、図書館で見つけた本を使って勉強しました。
結局、不制定トラスを勉強するのは忘れていました笑
流体は 1冊で乗り切りました。
これの第1版を使用しました。
導出や解説がかなり丁寧で本当にオススメの1冊です。
今年出た、管路流れの分岐、合流は載っていませんが笑
たまに、学校の授業ノートや教科書も参照していました。
これは学校の教科書です。
機力も 1冊で乗り切りました。
振動は全く理解していなかったので、1から勉強しました。
1自由度を3 周、多自由度を3周、ラグランジュは一応1周しました。
ラグランジュは、基礎工の解析力学で習うので、絶対出ないと思い、勉強しませんでした。
熱力は次の2冊を使用しました。
例題でわかる工業熱力学は4周ぐらいしました。自分的にはかなりわかりやすいです。
これ1冊で偏微分以外は完璧にしました。
偏微分は1週間前に、熱・統計力学の3章を2周して、理解しました。
偏微分は、熱力学の基礎を完璧に理解していたら、時間はかからないと思います。
これらのおかげで、熱力学は得意科目でした。
5月
専門の勉強がある程度出来た後、大阪府立大学の過去問を始めました。
大阪府立大学についてはまた別のブログで書きます。
5月はほぼ府立大の過去問をしていた感じです。
英語は府立大も基礎工も、過去問の解答、添削、解説を英語科の先生に週2回して頂きました。本当に感謝しています。
6月
府立大の入試が終わり、学校の中間テストがありました。
全く勉強していなかったのですが、点数はあまり悪くなかったです。
6月はひたすら基礎工の過去問をしていました。
英語は近年易しくなってる印象でした。
勉強はしていましたが、勉強不足のため、英語は半分を目標に勉強していました。
過去問を解いていても、点数はそんな感じだったと思います。
自由英作文の練習として、赤本のテーマで練習していました。
数学は年によってバラバラでした。
微積が全く解けない年もありました。平均して、4割ぐらい?笑
線形代数は比較的出来ていた印象で、平均して7~8割は取れていたと思います。
確率も比較的取りやすいと思います。平均して7~8割ほど。
過去問の出来は、最悪なときで2割、1番出来たときで8割ぐらいの印象で、平均して6割ぐらいだと思います。
私は過去問の解答を持っていなかったので、基礎工志望の方2人とStudyplusというアプリで知り合って、連絡を取り、数学の解いた回答を共有していました。(他学科他コースの方)
専門も年によってバラバラでした。
材力は近年易しくなってる印象でした。平均して7割ぐらいは取れていたと思います。
流体はここ4年ほど、過去に出ていない分野からの出題でした。流体は過去問を一応解きましたが、出来は不明です。同じ分野からの出題は解けるように勉強していました。
機力はよく分かりません笑
ラグランジュは捨てていたし、剛体の運動も出ないことを祈っていました笑
過去問も全て解いた訳ではありませんが、平均すると4割もなかったと思います笑
熱力は得意科目だったので、比較的よく出来ていた印象です。平均して7割ぐらいはあったと思います。
ただ僕が勉強してきたのは、工業の熱力なので物理的な内容はちょっとしんどかったです。
過去に1度伝熱の問題が出ていましたが、出ないと思います。(僕の高専は伝熱は全くやっていません)
基礎工の入試では
英語 5割
数学 7割
専門 6割
を目指していました。
過去問は全部解いた訳ではありません。
(専門は全て解いておいた方が良いかも)
6月の3週目の金曜日に、府立大の結果が出て、無事合格していたため、気持ちはかなり楽でした笑
その翌日に、一応専攻科の試験を受けておきました。
数学は1問ミスしておそらく9割、専門はよく分かりませんが、8割ぐらいだと思います。
合計550点満点のうち501点で、専攻科はトップの余裕の合格でした。
6月の4週目からは過去問はしませんでした。
数学の問題集を解き直したり、英単語をしたり、専門の勉強不足のところを勉強していました。
阪大基礎工編入体験記(1)
まず時系列に沿って、どのような高専生活、勉強をしてきたかを書きたいと思います。
1年
前回も書きましたが、一回目のテストはビビりながら受けました。自分的には初めてしっかりとテスト勉強をしました。するとクラス順位で5位を取りました。
1年生の頃から部活の先輩方や、先生方から進学の話は聞いていたので、とりあえず進路選択を増やせるように、学校の点数だけは取っておこうという考えで生活を送っていました。
授業はほぼ寝ずにしっかり取り組み、テスト1週間前からテスト勉強をするという感じでした。
勉強以外は、毎日自主的にバスケの朝練をし、部活の無い日に実習レポート、休日は結構遊んでいました。
最終順位は4位でした。
2年
2年生の頃もほぼ変わらない生活を送っていました。
バスケ、授業、課題、遊ぶがメインの生活でした。
今思うと、よく遊んでいたなという印象です(笑)(もう年なので、、、)
最終順位は3位でした。
3年
3年生の頃、自分にとって最も大きな選択をしました。部活の引退です。
高専には5年間バスケができると思って入ったのですが、この頃に将来の進路と部活への意欲などにより、部活の継続 OR 引退に悩んでいました。
結果として、部活はやめても大好きなバスケは毎日昼休みにできると思い、夏の総体で引退しました。
部活をやめて、かなり時間ができました。何をするか悩んでいたのですが、アルバイトはせず、ものづくりを少しかじろうと思い、CAD&3Dプリンタが使える研究会に参加しました。また、週に2回祖母のそろばんの手伝いもしていました。
3年生の後期からは全科目満点を目指すようになり、テストの点数も上がりました。
ちなみに、到達度試験は勉強する時間がなかったため、ボロボロでした。
オール優で、最終順位は2位でした。
4年
前期
3~4年生に進級する春休みに、ニュージーランドへ2週間の短期留学へ参加しました。
英語は得意ではないのですが、外国人の方とコミュニケーションは取るのが好きだったため、本当に良い経験ができました。団長として参加したため、みんなの前で英語で挨拶をする機会もありました。
4年生の前期は、3年生の後期に引き続き、授業をしっかり受けていました。
また、大学生の年齢になったということで、週2回アルバイトも始めました。
春ごろに英単語帳を一冊買いました。
僕は、阪大の友達におすすめされたのでシステム英単語にしました。
実際に使い始めたのは9月頃です。
もっと早くから英単語は覚えておけばよかったと感じています。
僕は音で覚えるのが効率良いと感じたので、CDも購入しました。(少し高価ですが)
シス単のCDはかなりおすすめです。
前期はあまりテストで点数が取れなかったです。
夏休み
8月中は1週間のインターンシップと、デザコン準備に時間を使いました。
デザコンはテーマと観点がずれていたためか、本戦に出場できませんでしたが、、、
9月になり、少し時間ができたので授業がやばいと感じた線形代数を勉強しました。
初学だったので、マセマを使用しました。
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スバラシク実力がつくと評判の演習線形代数キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!
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問題集も一緒に使用しました。マセマは初学者におすすめです。線形代数はこの時期に1回勉強していてよかったと感じています。
よく分かっていなかったので、ジョルダン標準形まで勉強しましたが、必要ないです。
また、英文法の勉強もした方がいいなと思い、英文法の問題集も一冊購入しました。
難易度は低いとなっていますが、かなり難しかったという印象です。
自分的にはあまり良い参考書に感じませんでした。
(意味があったかも不明)
これを使用するなら、ネクステやスクランブルなどを使用したほうが良いかと思います。
10.11月
本当に忙しい時期でした。
研修旅行、高専祭、バイト等が重なり勉強はあまりできなかったです。
高専祭では脱出ゲームを本気で作っていました(笑)
専攻科のためだけにTOEICをとってしまおうと思い、2か月連続受験しました。
専攻科に点数はあまり必要ないので、600点を目標にし、2か月だけ勉強しました。
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通称金フレと呼ばれるこの単語帳はかなりおすすめです。
アプリがかなり良いので、電車で音声を聞きながら覚えていました。(1.8倍速とかで聞いていました)
自分的にはこれを聞きまくるとリスニングの点数が伸びると思っています。
700語覚えました。
文法特急はかなりしました。時間を計りながら何周もするという感じで使いました。
慣れれば、一日で一周はちょろいものです(笑)
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2019/06/21
- メディア: 大型本
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あとは、公式問題集で慣れました。
図書館にすべてそろっていたので、借りて模試的な使い方をしました。
リスニングは解き方に慣れればかなり伸びます(笑)
この三冊だけで600は余裕だと思いますが、TOEICの勉強法は参考にしないでください。あくまで短期間で600を目標にしていたので、、、
TOEICの結果は
10月の公式テストが、590点
11月の公式テストが、610点
11月の学校で受けさせられたIPテストが、655点
でした。
TOEICはこれから一切していません。
12.1月
行事や学校のテストが終わり、本格的に編入の勉強を始めました。
数学は編入数学徹底研究を始めました。
この参考書は2月まで3周ほど徹底的に勉強しました。
これ一冊で編入数学の基礎は固まると思います。
かなりおすすめです。
編入志望者は旧帝はもちろん、その他の方も使用すべきだと思います。
また、英語の対策として、読解書も一冊使用しました。
これ一冊で、文構造はかなりとれるようになりました。
全く英文が読めなかった自分もそこそこに読めるようになりました。
2月までに3周しました。
2月
徹底研究を引き続き勉強しながら、確率の勉強も始めました。
細野真宏の確率が本当によくわかる本 (細野真宏の数学が よくわかる本)
- 作者: 細野真宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/08/25
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この参考書は、本当におすすめです。神です(笑)
確率は条件付き確率を除けば、これ一冊で戦えます。
漸化式もこれで勉強しました。
一周目は全く解けなくて、泣きそうになりながら使用しました。
この参考書は四月までに、1章から4章を4周、5章の総合演習を1.5周しました。
後期定期テストが終わり、4年生も無事にオール優で順位は2位で終えました。
また更新します。
志望校について
私は志望校を決めるのにかなり時間をかけ、悩みました。
その影響もあって、受験勉強のスタートが遅くなってしまい、後悔している部分があります。
私が第1志望を阪大基礎工、第2志望を阪大工学部、第3志望を大阪府立大学に決めたのかを書きたいと思います。
私は3年生の前期から志望校を徐々に探していました。
その頃は、どこかに推薦入試で入れればいいなと考えていました。
またこの頃には、何人かの先生にも相談していました。
さらに2つ上の先輩方に、進学報告会というものを開いていただき、それにも参加していました。
その時から今も変わらず思っているのは、将来機械工学だけでなく、人間の運動や医療福祉に関する研究や仕事をしたいなと思っています。
初めは、自分のレベルで阪大を目指すことなど全く考えておらず、専攻科から大学院でしたい研究のできる研究室でもいいかな?と考えていました。
3-4年生の春休みに、自分にとって1つ転機が訪れました。
幼稚園に入る前からの親しい友人が、高校から現役で阪大工学部に合格したことです。
高校生の頃から勉強や進路の話もしていましたが、正直なところその友人がそんなにできるやつだとは思ってもいませんでした笑(友人へ ごめんね笑)
その事があり、大阪大学という大学に憧れを抱き始めました。
私はオープンキャンパスにも参加したかったのですが、授業があったため行けませんでした。(参加できる人はした方がいいと思います。)
阪大基礎工はバイオメカニクスなどの研究が積極的にされているのは知っていました。自分のしたい研究に近いなあと思っていましたが、頭が足りないなと思っていました。
四年生の秋、高専祭の前日準備を少しサボり、阪大の学祭であるまちかね祭に参加しました。金曜日は研究室見学をしている研究室もあり、見学することができました。
その時、自分の興味のある研究室二つを見学することができ、阪大基礎工を受験することを決めました。
併願校は、受験科目と大学のレベル、家庭の条件から阪大工学部、大阪府立大学に決めました。
併願校も早い段階から決めておいた方が良いかと思います。(受験前はドタバタするし、TOEICが必要になるかもしれないため)
後輩へのアドバイスとしては、具体的にしたい研究が決まっている方はいいのですが、決まっていない方、したいことが未定の方は、いろいろな大学や研究室を見に行くべきだと思います。
そのような機会を早い段階から増やすことが大事だと考えます。
志望校に悩んでいる方は、ぜひオープンキャンパスや学祭、研究室見学に参加してください。
自己紹介
編入試験について書く前に、自己紹介をさせてください。
編入を決めた理由
私は高専に将来進学できればいいなぐらいの気持ちで入学しました。高専という環境は本気で勉強しないと留年すると思っており、一年生の一回目のテストはビビりながら受けました。すると五位という順位だったため、将来進学したいという思いが生まれ、それを持ち続けながら、高専生活を送っていました。
なぜ専攻科ではなく、外部の大学に決めたのか。というのには大きく理由が2つあります。
一つ目に、高専の授業内容のレベルの低さを感じたからです。大学という環境で、より高度な理論的なことを学びたいと思いました。
二つ目に、高専という狭い環境ではなく、いろんな学部、いろんな人たちがいる環境に入ってみたかったからです。学生のうちに様々なものを見て、様々な経験をしたいと思いました。
席次
一年生:4位
二年生:3位
三年生:2位
四年生:2位
部活
バスケットボール部(~3年の総体)
ものづくり系の活動(3年の夏~4年の秋)
公式テスト:610点(4年11月)
IPテスト:655点(4年11月)
受験結果
・第一志望 大阪大学基礎工学部システム科学科機械科学コース 合格
・第二志望 大阪大学工学部応用理工学科機械工学科目 出願のみ
・第三志望 大阪府立大学工学域機械系学類機械工学課程 合格
・滑り止め 専攻科機械システム専攻 合格
はじめに
初めまして。
現在、とある高専の機械工学科5年生のものです。
この夏、2020年度大学編入試験を受けました。
その結果、大阪大学基礎工学部と大阪府立大学工学域に合格しました。
編入試験は情報がかなり少なく、自分自身とても苦労しました。
そんな時、先輩方のブログや体験談などにはかなりお世話になりました。
先輩方にしていただいたように、自分も体験談を残すことで、今後の受験生に少しでも役立てていただければいいなと思いました。
主に編入試験についてや勉強法などについて書いていきたいと思います。
文章力や日本語力が欠如しているため、分かりにくい点などもあると思いますがご了承ください。
[追記]
受験勉強や相談などで連絡の取りたい方は、以下のTwitterにて連絡をいただければ対応します。
@eijimatsumotoAg